No.1100

 高円寺円盤で『肉の日』を観る。出演は竹田大純+直嶋岳史、mimiZ、CARRE、田口史人のステーキの演奏とユタ川崎のギター(出演順)。静謐なインプロギターデュオ、ラップトップとミキサーを中心にした3人組によるノイズ、エレクトロニクスとギターのデュオ、という一見「肉」とは関係の無さそうな(どこか見えない/聴こえないところに潜ませていたのかも?)ノイズ系の演奏が続いた後、田口店長の前々から噂は聞いていた「ステーキの演奏」をようやく目撃。机の上には寝かせたギター(リバーブエフェクターを通して小型アンプへ)、カオスパッド(→ギターを経由せず別の小型アンプへ。内蔵のシンセ音源を鳴らす)、ガスコンロ、フライパン等々。後ろには炊飯器。肉をギターに、ご飯をカオスパッドの上にそれぞれ乗せて食べる。という話を聞いた段階で既に充分衝撃的だったんですが、いざ実際に観るとちゃんと「演奏」になっているのにビックリ!イントロ(肉を焼く)→Aメロ(肉を切り進めると出る、ナイフがギター弦を擦る音)→サビ(ご飯を食べることで変調するカオスパッド音)→Aメロ→サビ…と展開していってアウトロ(「ごちそうさまでした」)と。川崎さんは寝かせたギターのブリッジ部分に、以前飴屋さんの展示会場での演奏の時にも使っていた小型のスピーカーシステム(?)を起き、弦の上に無数のアルミホイルを乗せていく…。高い「ピーーーー」というフィードバックノイズのような音が、アルミホイルを乗せることで微妙に変化していき、ステーキの演奏音と不思議なマッチングをしていました。田口さんは今回4800円の肉を使用(!)。で、この度『EATMUSIC』というDVD-Rを作りまして、そこにはステーキの他、ピザやケーキの演奏が入ってます…。